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まさか出るとは思ってなかった『RSR』です。オレ、これはソニアが生き残るための切り札カードとして、画面写真を雑誌でチラチラ見せては出さない、そんな“撒き餌”(購買者だけでなく、流通や小売りに対しても)として利用され、実際に世に出ることはないだろうと思ってました。だってこれを出したらソニアには次の弾がないんですから。 それが出た。 もうそれだけで充分なんですが。まさしく20世紀の遺物。これでオレもようやくソニアとの縁を断ち切ることが出来ます。 《オレはアルタリア王国、精騎軍所属のエラン。魔物との戦いは数十年前に収まり、軍と言ってもカタチだけのものだが。精騎軍の中でもさほどに実力もないオレは仲間であるカーラ、アルファに少しでも追いつこうと訓練に明け暮れる毎日だ。そんなある日、国王から近頃城下の娘が行方不明になるという事件の調査を命じられた》 というのがシナリオのあらましです。今回のシナリオはスゴいですよ。核心のネタバレさせていただきますが、なぜ魔物が娘を攫うかと言うと、繁殖の術がないから。『V16』のRISEそのまま。『GTB』も男女で立場は違えど同じ話。シナリオを書いたケンちゃんは生殖に対してなんかコンプレックスでもあるんでしょうか。や、あっても構やしないんだけど、だったら少しはアプローチ変えてみろよ。手を変えず品を変えず同じシナリオ作られちゃ、いくら『VIPERシナリオ不要論』を主張するオレでも、こうやってシナリオに関して語りだしたくもなるわ。 ゲームパートはRPGとケンちゃんは言ってますが、それは如何なものか。2Dフィールドマップをテクテク歩き、イベントをこなしていく。見た目と形式だけならファミコンRPGなんですが、ダンジョンに入ると飛躍的に高まるエンカウント率、あとどれくらい稼げば、そもそも強くなったのかどうかわからないレベルアップとクソゲーであることの必要条件がドシドシ漏れなく。特に時間稼ぎのためだけのダンジョン構造と、街に人がいない(一部の建物にいるんだが、それでも街ひとつに1人か2人の低人口)ってのは圧巻の一言に尽きます。ここまでヒドいの見るのはかなり久しぶりです。 って雑誌で語ってたバカがいたけど、楽しめるかっての。役割を演じるとかそれ以前の話だよ。これをRPGとするなら、オレは長年否定してきた『頭脳戦艦ガル』のジャンルがRPGだってことすら認めるねっ。 イベントもお遣いが基本。それはいいんだが、それ以外のはどうにかならんか。ゲーム冒頭での話ですが、経験値稼ぎがイベントとして組み込まれてるってのはどう考えてもおかしいだろ。最も凹んだのが、カーラが主役の章の山場である、ダームの塔にそっくりの塔の攻略時、「やっとマトモなエロが見れるか」と思い、頻出するザコ敵、螺旋状のダンジョン構造にもめげずにガシガシ突き進み、上の階に侵攻。囚われの娘発見。サクッと小ボスを倒して助け出すと「このまま1人で帰させるのは危険ね。一緒に戻りましょう」と、街にリターン。そしてもう一度はじめから塔攻略……。ケンイチロウちゃんよ、これがどう役割を演じさせてるのか、頭の悪いオレにもわかるように説明してくれまいか。 ゲームは最後までこんな調子。結局ケンちゃんのエゴ剥き出しの内容。シナリオライターとしては無能、ゲームデザイン担当としては害悪ですら。原画としては時代遅れで、頼みの売れっ子原画家召喚能力もマナ(コネ)枯渇で発揮できず。ケンちゃん、なんのためにソニアにいるの? ハイハイ。作画の遅れはアニメーターの所為にできますが、ゲームパートの無惨な出来は誰の所為になるんでしょうか。しかも6年かけてこの内容。 もし今度どこかにインタビューされる機会があればこうも言っとけよ。 さて、エロですが。オレ、エロさえ良ければ全てを肯定するつもりでした。きっと碌でもないゲームパートなんて無視して桂枝毛讃歌を高らかにテノールで唱歌するつもりでした。じゃあゲームパートに文句言ってるのは? そう、エロも良くはなかった。 カットごとのクオリティは高いんです。物凄く。Windowsに入ってからのオリジナルVIPERの中では群を抜いて高いレベル。特にオッパイの質感は最高で、たゆんと揺れるところはもうどうしたらいいのか。とりあえずチンコ握っとくっぺってくらいにグレート。 けれども、シーンが短い。短すぎる。ainosのエロがそれなりの中編エロに感じられるくらいに短い。油断してクリックしてるとスグに別のシーンの男二人の仁王立ちカットや次の章のタイトルが出てきたり。マラネロって魔物とカーラの初対戦はそれなりの尺だけど、それでもまだ短いと感じるし、そこしかある程度の尺があるとこはない。いくらカットごとのクオリティが高くても、これはちょっと。 加えてエロの全てがレイプってのはどういうことなのか。シナリオがケンちゃんだから考えられる事態ではあったんだけども、それでも全部ってのはいくらなんでも偏向しすぎだ。『RSR』ってのは『レイプ! さかしらにレイプ!』の略なのか? ひとつだけ和姦に発展しそうなシーンがあったのに、それもケンちゃんのスーパーシナリオが潰してくれた。ケンちゃんに言わせればきっと、“女性への思いやりを書いた”ってことなんだろうが、キャラを思いやるより前にオレら購入者を思いやれよ。グロい惨殺死体画像を見せても和姦エロだけは見せないことにどういった意図が? 話題にだけはなりそうな、ソフ倫非加盟メーカーならではの獣姦(魔獣とヤってるという意味においてほとんど獣姦じゃんって気がしないでもないが)も6年前ならいざ知らず、今となってはたいらはじめと山文京伝のエロマンガで見飽きたネタだ。つーかオレは獣姦なんかじゃ勃起しねーんだってば。 回想シーンも実装しておらず、セーブデータを使って自分で編集しなくてはいけないことをあらかじめ知っとかないとかなり痛い目を見ることになるし。 なんか文句が全部ケンちゃんに向かうなぁ。仕方のないことだけど。 ゲームパートのみならず、エロも未成熟のソフト。それがようやっとお出ましになられた『RSR』の正体でした。ケンちゃんはどう言い訳するのか。最も確率の高いのは「発売を急がされて未完成のまま出さなくてはいけなくなった」とホビボックスあたりへの責任転嫁だと予想されますが、もしそんなことをインタビューで語ってるのを見かけたらせせら笑ってあげましょう。6年も懸けときながらその言い訳はどうなのかと。 文句は尽きませんが、実は嬉しいと思う気持ちも大きいです。最初にも書きましたが、これでようやく呪縛が解けました。『RSR』というメビウスリングから抜け出すことができました。それだけはもう無上に嬉しい。内容に期待して買ってはいけませんが、オレと同じように『RSR』に縛られてた人(縛ったのはもちろん本人なんだが)は新品でも中古でもいいから購入し、過去を精算するべきです。そして清々しい気持ちでこれからのソニアの健闘と冥福を祈ればいい。その意味では決して無価値な一本ではありません。 さようなら、RSR。さようなら、ソニア。あなたは私の少年の日の中にいた、青春の幻影。意味はないけど999オチ。 8/2/2002 |